HOME > お知らせ > 4月3日現在上海市の状況(鳥インフルエンザ関連情報
鳥インフルエンザ関連情報
(浙江省における新たな感染例の発生及び国立感染症研究所の解析結果など)
1.国立感染症研究所が今般中国で感染が確認されたH7N9型鳥インフルエンザウイルスの遺伝情報を解析した結果、同ウイルスの一部に変異が見られ、ヒトへの感染性が高まっている可能性があることが判明しています。解析にあたった同研究所の田代インフルエンザウイルス研究センター長は、報道機関によるインタビューにおいて、「H7型のウイルスは通常毒性はそれほど強くないとされるが、免疫のある人が殆どいないため、感染すると重症化するおそれがある」等と指摘しています。なお、2日に上海市政府が行った記者会見等では、現時点においてヒトからヒトへの感染は確認されていないとされています。
2.3日、浙江省衛生庁は、浙江省で「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの人への感染2例が確認され、1例は死亡した旨を発表しました。発表の主要点は以下のとおりです。
(1)2名の感染者の状況
(イ)男性、洪某、38歳、杭州建徳出身、職場は江蘇省太倉、調理師。3月7日頃発病。18日杭州市建徳の病院に入院、20日萧山に搬送。24日、病状悪化、27日死亡。
(ロ)男性、楊某、67歳、杭州市住民、引退し無職。3月25日に咳、発熱などの症状を訴え杭州市内の病院に入院。4月2日、浙江大学医学院の某附属医院に緊急搬送。
なお、今のところ、この2例の間には疫学的な関連は見つかっていない。
(2)上記患者と濃厚な接触をした合計183名に対し当局が医学的観察を行っているが、今のところ、発熱、呼吸器の症状などの異常症状は見られていない。
(3)浙江省衛生庁等は、事態を重視し、各種の予防コントロール措置を実施している。
(4)市民に対し、衛生習慣を保つことや死亡した鳥・家畜類へ接触等を行わないように注意を呼び掛けている。
3.これにより、「H7N9型」鳥インフルエンザウイルスの感染例は、上海市、安 徽省、江蘇省、浙江省の1市3省の計9件となり、そのうち、死者は3名となりました。
4.上海市は、上海で確認された2件の感染例の濃厚接触者46名に対して二十日余りにわたり医学的観察を行ったが、特段の症状等が見られなかったので、これらの医学的観察は全て解除されたことを、2日付で発表しました。
5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載された「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)生きた鳥が売られている市場等で不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)清明節期間中に中国国内を旅行する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省海外安全ホームページに掲載されている「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
また、次のとおり在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130403-3.html
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/life/new130403-2.html
2013 (C) 日本公益財団法人徳島産業振興機構上海代表処 All Rights Reserved.
沪ICP备11004261号