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鳥インフルエンザ関連情報(第25報)
(浙江省における感染例・上海市における死亡例の発生など)
1.22日、浙江省の政府は鳥インフルエンザA(H7N9)の新たな感染例を2例確認したこと、上海市の政府は治療中だった感染者1名が死亡したこと等をそれぞれ発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。
(1)浙江省発表
(ア)22日15時までに下記2名の感染を新たに確認した。いずれの患者の病状も軽症である。
(a)女性、葉某、54歳、杭州市在住、会社職員。16日発病、現在、杭州市某医院にて治療中。
(b)男性、劉某、32歳、湖州市在住、農民。14日発病、現在、湖州某医院にて治療中。
(イ)17日に感染診断が確定した張某(男性、41歳、幹部、湖州市在住)は、22日午前、回復し退院した。
(2)上海市発表
(ア)22日17時時点において、上海市において新たな感染例はなかった。
(イ)12日に感染診断が確定した段某(男性、86歳、退職者、上海市在住)は、治療の甲斐なく21日晩に死亡した。
(ウ)22日17時現在、上海市における感染者数は計33名で、そのうち13名の患者が治療を行っており、計8名の患者が回復、退院し、12名の患者が治療の甲斐なく死亡した。
2.山東省政府は、22日、同省の棗庄市の市立医院で収容治療されている36歳の男性が、同省で初めてとなる鳥インフルエンザA(H7N9)の感染疑い例となっており、現在、北京の中国疾病予防コントロールセンターで感染についての最終確認を行っているところであることを明らかにしました。
3.これにより、鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省の2市4省の計105名(上海33名、安徽3名、江蘇24名、浙江40名、北京2名、河南3名)となり、そのうち、死者は21名(上海12名、安徽1名、江蘇3名、浙江5名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
4.上海市政府は、22日午後、中国衛生・計画生育委員会とWHOが共同で発足させた鳥インフルエンザA(H7N9)調査グループによるメディア向けの状況報告会を実施しました。上海市新聞弁公室の発表した記録によれば、調査チームの国際チームのヘッドであるWHOのケイジ・フクダ事務局長補は、上海市の感染状況に関し、現在得られている情報からは、感染は活きた家禽類の交易市場からのものであると考えられること、現時点ではウイルスが継続的なヒト・ヒト感染を引き起こすことを示す証拠はないこと、上海市の対応は迅速で効果的であること等を指摘した上で、上海以外の地域も含め、情報の公開と透明性を今後も維持して欲しいと述べました。
5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。また、労働節期間中の旅行に関しては、17日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報(第19報)(労働節期間中の旅行についての注意喚起)」もご参照願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
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