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鳥インフルエンザ関連情報(第28報)
(浙江省、江西省における新たな感染例の確認など)
1.浙江省、江西省の政府は、25日、鳥インフルエンザA(H7N9)の新たな感染例を計3例確認したことを発表しました。感染例等に関するそれぞれの発表の内容は以下のとおりです。
(1)浙江省発表
(ア)25日15時までに下記2名の感染を新たに確認した。いずれも鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、その後診断が確定。現在、いずれの患者も病状は重く、杭州市の某医院にて治療中。
(a)女性、王某、60歳、湖州市在住、農民。17日発病。
(b)女性、兪某、50歳、紹興市在住、農民。18日発病。
(2)江西省発表
25日、江西省で初めてとなる感染例を確認した。
男性、熊某、69歳、南昌市青山湖区在住、退職者。19日晩、発熱、胸の痛み、下痢の症状が発症、南昌市第三医院で入院治療。22日、病状悪化、最高体温40度。24日、江西省疾病予防コントロールセンターで鳥インフルエンザA(H7N9)の感染陽性を確認、疑い例とされていたところ、25日中国疾病予防コントロールセンターにて感染が確認された。現在重体。濃厚接触者は14人であり、現在までに異常は見られない。
患者は南昌を離れたことはなく、病気・死亡した家禽類との接触歴はない。住居から100メートルほどの場所に活きた家禽の交易市場がある。
2.25日には、河南省でも新たに感染例1例(男性、崔某、56歳、鄭州市民)が確認されました。
3.これにより、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省の2市6省の計113名(上海33名、安徽4名、江蘇24名、浙江44名、北京2名、河南4名、山東省1名、江西省1名)となり、そのうち、死者は23名(上海12名、安徽1名、江蘇4名、浙江6名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
※中国国家衛生・計画生育委員会は、24日に感染状況を発表した際に、「関連の規定に従い、24日以降は感染状況の情報は各週ごとの発表とする」とし、25日の中国全体の感染状況については、同委員会の発表は確認されていません。したがって、上記の感染者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。
4.上海の各メディアの報道によれば、取材に対し、上海市衛生・計画生育委員会は、「国家衛生・計画生育委員会の統一的なアレンジに基づき、上海市の感染状況の発表について、毎日発表から毎週発表に切り替える。一方、上海市の鳥インフルエンザA(H7N9)のモニタリング業務自体には変化はなく、各モニタリング拠点は上海市当局に毎日の報告をこれまで通り行っている。」等と述べたとされています。また、取材では、国家衛生・計画生育委員会の授権により、「挂号網」に鳥インフルエンザA(H7N9)の専用ページhttp://www.guahao.com/h7n9が設けられ、同ページで、最新の関連状況や、各省における指定治療機関のリストが紹介されていることも報じられています。
5.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。また、労働節期間中の旅行に関しては、17日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報(第19報)(労働節期間中の旅行についての注意喚起)」もご参照願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、3日付で在上海日本国総領事館ホームページに掲載されている「鳥インフルエンザ関連情報<国立感染症研究所の解析結果及び医療機関受診の際の注意など>」も御参照下さい。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、ご参照下さい。
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