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鳥インフルエンザ関連情報(第36報)
(上海市の予防・コントロール体制の「常態化管理」への移行など)
1.上海市は、10日、鳥インフルエンザA(H7N9)の予防・コントロールに関する会議を開催したところ、会議の決定事項などに関する同市の発表の主な内容は以下の通りです。
上海市では過去20日にわたり新たな感染例が確認されておらず、感染者の濃厚接触者458名も全て医学的観察が解除となっており、現在の感染状況は予防、コントロール可能になったことに鑑み、本10日をもって、「鳥インフルエンザA(H7N9)流行緊急対応第3級対応」を終了することとする。上海市の予防・コントロール合同メカニズムは継続運用し、予防・コントロール業務は常態化管理に移行する。関係部門は、警戒を怠ってはならず、業務上気を緩めることなく、鳥インフルエンザA(H7N9)の予防・コントロールを全力で行うことを継続しなければならない。
2.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計131名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京2名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は32名(上海13名、安徽2名、江蘇8名、浙江7名、江西1名、河南省1名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
※10日の中国全体の感染等の状況については、中国国家衛生・計画生育委員会の発表は確認されていません。したがって、上記の感染者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。
3.上記感染者について、報道等で確認された最近の情報は以下の通りです。
(1)安徽省滁州市の王某(91歳、男性)は、治療の甲斐なく、5日に死亡した。
(2)江蘇省南京市の劉某(50歳、男性)は、8日に退院した。
(3)江西省の熊某(80歳、男性)は、8日に退院した。
(4)浙江省の楊某(67歳、男性)は、8日に退院した。
4.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、在上海日本国総領事館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載されておりますのでご確認ください。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料が在上海日本国総領事館ホームページに掲載されております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、 ご参照下さい。
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