鳥インフルエンザ関連情報(第43報)
(鳥インフルエンザ発生地区における緊急対応措置終了など)
1.河南省衛生庁は、先月30日、同省周口市が同月28日に鳥インフルエンザA(H7N9)に関する緊急対応措置を終了したことを明らかにしました。中国国営新華社通信は、これにより、中国の全ての感染発生地域の緊急対応措置が終了したと報じています。
2.上海市疾病予防コントロールセンターは、3日、同センターのホームページにおいて、上海市で治療中だった感染者1名が先月31日に死亡したこと等を発表しました。死亡例等に関する発表の内容は以下のとおりです。
(1)4月7日に感染診断が確定した沈某(男性、59歳、安徽省出身)は、治療の甲斐なく5月31日午後に死亡した。
(2)5月31日までの上海市における感染者数は計33名で、そのうち3名の患者が治療を行っており、計15名の患者が回復・退院し、15名の患者が治療の甲斐なく死亡した。
3.安徽省は4日、4月15日に感染診断が確定した陳某(男性、60歳)が退院したことを発表しました。これにより、安徽省での治療中の感染者は全て退院しました。安徽省での感染者は4名で、そのうち2名が死亡、2名が退院しています。
4.その他、浙江省の患者1名(陳某、75歳)が先月23日に退院したことが報じられています。また、江蘇省の地元メディアの取材によれば、5月末時点で、江蘇省における治療中の患者数は5名となっています。
5.現時点において、中国本土における鳥インフルエンザA(H7N9)の感染者数は、上海市、安徽省、江蘇省、浙江省、北京市、河南省、山東省、江西省、福建省、湖南省の2市8省の計132名(上海33名、安徽4名、江蘇27名、浙江46名、北京3名、河南4名、山東省2名、江西省6名、福建省5名、湖南省2名)となり、そのうち、死者は38名(上海15名、安徽2名、江蘇8名、浙江9名、江西1名、河南1名、湖南1名、場所不明1名)となりました。
※上記感染者数には、臨床症状がなかった北京市の男児の感染例1例が含まれています。
※中国国家衛生・計画生育委員会の最近の発表では、省・市別の感染者数、死亡者数の発表を行っていません。したがって、上記の死亡者等の数字は、各省の衛生部局がそれぞれ発表したことが確認されたものを集計して算出しています。また、同委員会は、5月27日の発表までは、1週間ごとに感染者数等の発表を行っておりましたが、その後は同様の発表は確認できていません。
6.かかる状況を受けて、在留邦人の方におかれては、以下の諸点にご注意願います。
(1)発熱、咳などの呼吸器感染の症状が発症、特に高熱の発症や呼吸困難の症状が見られた場合は速やかに医師の診断を受けるようにお願い致します。医療機関受診の際の注意点等については、在上海日本国総領事館ホームページの「鳥インフルエンザ関連情報」ページに掲載されておりますのでご確認ください。
(2)不用意に鳥・家畜に近寄ったり触れたりせず、手洗い、うがい等を励行し、衛生管理に十分注意してください。また、十分な栄養、睡眠をとり、平素からの体調管理に気をつけてください。
(3)外出する場合には、人混みはできるだけ避け、人混みではマスクをする等の対策を心がけてください。
(4)その他、感染地域滞在の注意事項については、外務省の海外安全ホームページ「海外渡航者のための鳥及び新型インフルエンザに関するQ&A」を御参照ください。
(5)また、4月26日に行われた賀来満夫東北大学大学院医学系研究科教授による講演相談会の資料が在上海日本国総領事館ホームページに掲載されております。鳥インフルエンザA(H7N9)の特徴や予防の知識などの情報が多数含まれておりますので、是非ご活用ください。
また、在上海日本国総領事館ホームページに関連情報が掲載されていますので、 ご参照下さい。
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